「 作品解説 」一覧

「甲州三島越」は、白然がいかに大きく、人間がいかに小さいかという自然尊崇の哲学を表現しているように見えます。３人の男性が取り巻いてもまだ手が廻らない巨大・・・

愉しげに潮干狩をする人々を描いた「登戸浦」。今は工業地帯になってしまいましたが、登戸は干葉県千葉市の海岸になります。ここは潮干狩の名所で、江戸からも行楽・・・

「東海道吉田」は、今の豊橋にあたる東海道の吉田。不二見茶屋から遠く富士を眺めた図で、茶屋で休む旅人たちの姿が如実に描かれています。ことに二人の旅の女の姿・・・

「深川万年橋下」は、北斎独特の遠近法を用い、広がりと奥行きのある一枚に仕上げた佳作のひとつです。「川向こう」と呼ばれた江戸時代の深川。新しい土地らしい自・・・

「上総の海路」は、現在の東京湾浦賀水道から描かれた作品です。一見、帆に風をはらんだ大船を中央に描いただけの単純な絵に見えますが、これは佳作のひとつでもあ・・・

「東都浅草本願寺」のモチーフである浅草本願寺は一名西本願寺といわれ、築地本願寺の別院になります。この作品は本堂の大屋根を思いきって右に寄せた構図が特長で・・・

「尾州不二見原」は、奇抜な構図によって世界的に有名な作品です。中央に大きな桶の円があり、そのなかに現在の名古屋の地から見える富士山が小さく見えるという面・・・

「神奈川沖波裏」は、「凱風快晴」「山下白雨」とともに三大名作のひとつであるばかりでなく、世界的にも大変有名で、これほど多くの人に知られた傑作はありません・・・