昨日は降りましたね、雪!
天気予報で降ると聞いていたものの
朝起きてカーテンを開けた時にはびっくり。
街路樹の紅葉に雪が降り積もっていく
なんとも不思議な景色を眺めた1日でした。
そして今朝は
太陽がまぶしい!
昨日の雪は、
家々の屋根に
うっすらと残っていますが、
それもまもなく消えてゆくのでしょう。
さて
こちら、今日の気分に合っていませんか?
(勝手に気分を決めてすみません・・・)
北斎の『礫川雪ノ旦(こいしかわ ゆきのあした)』です。
ちなみに北斎が富嶽三十六景で雪の風景を描いたのはこちらだけ。
前の晩にシンシンと雪が降り積もったのでしょう。
すっかり銀世界に変わった江戸の町。
文京区小石川の高台にある茶屋で
朝から雪見客が集まっています。
茶屋でワイワイと楽しそうに過ごす
女性たちの姿が微笑ましい。
一人の女性が指差す方には
三羽の鳥が空を舞っています。
その向こうに富士山がくっきり。
小さな存在ですが、
この三羽の鳥がいるといないとでは
画中の雰囲気が大きく変わると思いませんか?
この三羽のバランスは
北斎ならではの緻密な計算によるものだと思います。
あぁそれにしても
なんて気持ちの良い絵でしょう。
今日も佳い1日でありますように。