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変わり者でも、サービスとマーケティングに長けていた北斎さん

北斎さんの絵って、本当に面白いですよね。
何がこれほど私たちの心を惹きつけるのかしら?

その秘密が、
『アート大好き青野カエル的解釈の北斎・富嶽三十六景の旅』で
どんどん明かされていくようで、
金沢ぶん子は毎回、ドキドキしつつ
「オォ〜、、なるほど〜!」と興奮しているんですよ。

皆さんはいかがですか!?

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はい、カエルです!

「富嶽三十六景」は北斎72才の頃に
西村屋与八の「西村永寿堂」から出版されました。

三十六景(46図あります)の中でも、
江戸からの富士山が最も多く、18図あります。

生まれた時から死ぬまでに90回以上も
引っ越しを重ねた変わり者の北斎ですが、
江戸の下町を離れることはありませんでした。
やはり、お江戸からの富士の眺めが
大好きだったことは間違いないでしょう。

地方の人にとっては、
江戸の中心地、大都会の中にある北斎の富士山は、
自分の田舎で見慣れている富士山とは
また違った新鮮さを感じられたのではないでしょうか。


(北斎 富嶽三十六景「東都浅草本願寺」)
「東都浅草本願寺」は、西浅草のランドマークとしてそびえ立つ、
東本願寺の大屋根越しの富士を描いた作品です。
10図ある藍摺りのうちの一枚で、
本来ならば黒々とした瓦屋根が、本作品では爽やかなベロ藍で摺られ、
全体的にクールでスタイリッシュな画面に仕上がっています。

よく目を凝らしてみると、
屋根の上には5人の職人さんがコテを使って漆喰を塗っている最中です。
屋根のてっぺんが丁度、遠くに見える富士山の頂上と同じくらいの高さで、
職人さんたちは富士登山をしているみたいにも見えますよね。

右の漆喰の受け渡しをしている2人は、
下の人を頂上に引っ張りあげようとしているみたいだし、
左の2人なんて雲の上にいるみたい。

富士山詣が盛んだったこの時代でも、
経済的にも体力的にもそう簡単に誰でも登れるわけではありません。
そこで代わりに江戸のあちこちに、
富士塚という人工の富士山を作って登るのも流行したようです。
同じような形のものには、
同じようなご利益があるのではないかしら、と考えたのですね。

この絵をはじめ、三十六景には富士山の相似形がよく登場します。
北斎もまた、屋根や船のへさきなどを富士山に見立てて、
本物と並べたりして見る人を楽しませたいと思っていたのかもしれませんね。

今でも同じ場所に建つ東本願寺ですが、当時はまだ他に高い建物もなく、
とびぬけて立派な大伽藍は富士山と比較するのに
うってつけのモチーフだったことでしょう。


左の方に建つ櫓は高すぎる気もしますし、
職人さんも鬼瓦と比べて極端に小さいような感じがしないでもない。

でも、いいんです、わざとなんです。
櫓と凧と富士山と大屋根を並べて、
その高さをかすみ雲で天界と下界に区切った、この構図が面白いのです。

写実を超えて一番美しい、一番面白い構図を優先する。
北斎のそういうところ、カエルは大好きです。

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カエルの旅、次回もお楽しみに!


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