岩下書店 | 復刻版浮世絵木版画専門店
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狐火の言い伝えを描いた「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」

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昭和40年発行の書籍「江戸百景」、
下に見えるのは
昭和39年発行の書籍「富嶽三十六景」。

これも先日お借りした宝物。

かなり年季が入っているので
ページをめくるのも
慎重に丁寧に取り扱わないと
バラバラになってしまいます。

でもそれが逆に味わい深いんだなぁ。

さて、
明日は大晦日ですね。

そこで
江戸名所百景「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」を
探してページをめくってみました。

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ありました、
江戸名所百景の中で唯一、
ファンタジーを描いたこの作品。

ファンタジーと言ったら変でしょうか。
「狐火の言い伝え」の方が
しっくりきますね。

大晦日の夜になると
関東中の狐が王子稲荷神社に参上するために
狐火を灯しながら、神社近くの榎の木の下に集まったのです。
そして木の下で身なりを整え、揃って参拝に向かいました。
狐火の量で翌年の吉凶を地元の人たちは占ったのだとか・・・。

調べてみると
東京都北区王子では、この伝説をもとにしたイベント
「王子・狐の行列」が大晦日に行われているそうですね。