判じ絵とは、絵に描かれた音で読み解く
江戸版なぞなぞのこと。
まずは下の絵をご覧ください。
浮世絵のなか、左上に小さな小窓がありますよね。
このなかに描かれているのは、
菜っ葉が二把、矢、沖、田。
これを読み解くと
菜っ葉(な)が二把(にわ)、矢(や)、沖(おき)、田(た)で、
「なにわやおきた」となります。
「なにわやおきた」とは、大人気だった
茶屋の美人看板娘の名前。
今でいうアイドルですね。
判じ絵の判じとは、
判断するという意味。
つまり、判じ絵を見て
描かれているモデルの名前や
あるいは地名を当てるという
洒落のきいた言葉遊びだったんです。
ではプッと笑っちゃう判じ絵をふたつ。
目が黒いから「目黒」
顔が「あ」という人が、
「さ」の文字のおならをして
「くさ」だから「浅草」
和みますね…
こんなかんじで
いろいろな作品の判じ絵を
読み解いてみるのも面白いですよ。