「見当をつける」という言葉、
普段の生活のなかで使いますよね。
だいたいこういう感じでしょ?
というように予測をたてるという意味ですよね。
これ、実は
浮世絵の用語なのです。
色を摺るとき、
ぴったりと同じ位置に和紙を置くために
なにかしらの目安が必要になります。
そこで、
絵の枠外にL字型の
凸(デコボコのボコですね)を
彫っておきます。
こんな感じ。
これは先日の彦坂木版画さんのワークショップで
彦坂さんが見当を彫ってくれました。
とてもきれい。
全体で見るとこういうことです。
右下にL字の見当があります。
(コロッケのまわりのガチャガチャした彫りは、
初心者の私が彫ったものなので目をつぶってくださいね)
そのL字に紙の隅を合わせれば
ぴったりと同じところに色が摺られる、というわけです。
ところ変わって、これは町田市立国際版画美術館での
木版摺り体験で見当に合わせて紙を
そっと置こうとしているところ。
気分的には、
だいたいこういう感じでしょ?どころではなく、
念を込めて紙を置いてます。