日本橋 朝之景 (にほんばし あさのけい)
江戸から京都まで百二十四里半という長い旅の振り出しは、ここ日本橋でした。 夜間の町の治安を守るために封じていた木戸が左右に開かれると、家々・・・
江戸から京都まで百二十四里半という長い旅の振り出しは、ここ日本橋でした。 夜間の町の治安を守るために封じていた木戸が左右に開かれると、家々・・・
都座の楽屋頭取(多分篠塚浦右衛門)が、舞台で口上の巻を広げ、次に上場する狂言や役者名、役名を読み上げている姿を描いた作品です。 楽屋頭取と・・・
寛政六年八月、桐座上演の二番目狂言、近松の梅川忠兵衛の「冥途の飛脚」を書き替えた「四方錦故郷旅路」の新口村の段を描いた作品です。 恋ゆえに・・・
寛政六年五月、河原崎座の「恋女房染分手綱」に登場する小佐川常世役の桜木を描いた作品です。 この常世という女形は、愁嘆事に秀いで、華やかさに・・・
寛政六年七月、河原崎座上演の「二本松陸奥生長」という伊達騒動を扱った狂言の登場役者を描いた作品です。 ここでも写楽の機構美が発揮されていま・・・
寛政六年七月、都座の「けいせい三本傘」に出演した俳優を描いた作品です。 この絵ほど歌舞伎の独特の見得の美しさを感じさせる作品はありません。・・・
寛政六年五月、桐座の狂言、「敵討乗合話」の内の役を描いた作品です。浪人した上、貧困のうちにあって、志賀大七(二一座)のために殺害される役ですが、その寂・・・
寛政六年七月、都座の「けいせい三本傘」の出演俳優を描いた作品です。この図の特徴のひとつとして、色彩が背色の白雲母摺と対映して、他の写楽の作品と比較して・・・
第一期の作品中に含まれる二人立半身像は、色彩と人物にもひとつの対照を見せているのが特徴になっています。 痩せた富三郎と肥った万世との対照、・・・
女形を描いた写楽の作品の中では名作の一枚になります。 寛政六年五月、桐座上演の「敵討乗合話」で、親の敵志賀大七を妹のしのぶとともに討つ役、・・・