ほっと一息つこうと思い立ち、
横浜元町にある日本茶専門店「茶倉(さくら)」さんへ。
http://www.sakura-yokohama.com/shop/
今日は『季節の和菓子セット』を選んでみました。
組み合わせは宇治抹茶と栗羊羹。
ほろ苦いと甘い、最強のカップリングです。
美味しいものを味わっていると
体の内側からリラックスゥ〜という気分になりますよね。
お茶が美味しいのはもちろんのこと、
茶倉さん、とっても居心地が良いのです。
コポコポ…とお湯の沸く音も心地よく、
お店の前の代官坂を行き交う人たちを眺めたりしているうちに
気持ちがリセットされるみたいです。
これがまた日本茶だから
「良い気持ち」になれるのでしょうか。
コーヒーや紅茶の香りや味わいも大好きですが、
例えていうと日本茶は“きれいな気持ちになれる”そんな気がします。
前置きが相当長くなりました。
今回、注目したいのはコチラです!
オーナー小方さんお気に入りの
昔の輸出茶箱に貼れていたラベルです。
素敵です、
いったいなんでしょうか、この魅力。
ラベルというよりも絵画のよう。
文字も独特の世界観。
ラベルのことが気になったのでちょっと調べてみました。
幕末に始まった日本の海外貿易のなか、
お茶は絹(生糸)に次ぐ有力な輸出品だったのは
皆さんご存知のとおり。
幕末から明治初頭まで、輸出茶を入れた茶箱に貼られていたのは
文字のない絵柄だけのラベル。
その後、大正時代に最盛期を迎えた輸出茶箱のラベルには
西洋の文字という意味の『蘭字(らんじ)』を使い、
絵と文字を組み合わせた様々なデザインがほどこされるように。
私としてはここに大注目なのですが、
ラベルは木版多色摺りの技術が主に用いられていたのです。
なんでも、印刷だとインクの匂いがお茶に移ってしまうため
木版で摺っていたのだとか。
あぁ、日本人ならではの細やかな心使いですよね。
この美しくも洗練されたラベルを作っていたのは、
浮世絵の絵師や彫師、摺師たちによるもの。
しかし残念ながら誰が作ったのかは分からないのだとか。
う〜ん、どうしましょう、知りたいことがあれもこれもたくさん!
もっと深く勉強してみようと思います。
それにしてもラベルの絵柄、
グラフィックデザインの原型だと感じます。
デザインの神様が隠れていますよ、きっと。
構成も色彩ものびのびとしている印象を受けました。
デジタルにはない息づかいと言ったら大袈裟でしょうか?
こちらは茶葉の販売コーナー。
こちらにもラベルが展示されています。
オーナーのあとを静かに静かに歩くムサシ。
私のそばにしばらく居てくれました。うれしかった…!!
ムサシは大きなリアクションが苦手なので
この喜びをじっと秘めていました。
こんな居心地の良い茶倉さんとのコラボがこちらです!
秋の月を描いた浮世絵を眺めながら
茶倉さんの心のこもったお茶&お菓子を。