↑やさしいおきたさん。
↑やや塩対応のおきたさん。
↑ちょっとご機嫌ななめのおきたさん。
寛政の三美人といわれ
町娘ブームを作り出した
みんなのアイドル難波屋おきたさん。
おきたさんは
お茶代の高い安いにかかわらず、
どんなお客にも愛想が良かったそうです。
なので上記のような
やや塩対応のおきたさんや
ちょっとご機嫌ななめのおきたさんは想像上です。
おきたさんファンの方、ごめんなさい。
ちょっとした遊び心…。
さて
人気者になっても
お店に出ていたおきたさん。
男性だけではなく、
女性からも支持されていました。
歌麿の描いた可憐なおきたさんを眺め、
茶屋で働く実在のおきたさんを見ては
彼女の着物の着こなしや
化粧、髪型を見て
自分たちのおしゃれに取り入れていたのだそうです。
華やかな遊女たちのおしゃれよりも
町娘アイドルのおしゃれは
見たその日から取り入れることができそうですよね。
私たちが雑誌をパラパラめくったり、
インターネットでお気に入りのファッションサイトやブログを見て
楽しむのと同じですね。
つまり、
浮世絵版画は今でこそ『芸術的』で
敷居が高いイメージがありますが、
本来は、
流行のものを伝え広める速報的な役割だったのです。
歌麿の描くおきたさんは
アイドルのグラビア写真のような存在だったのでしょうね。