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あのスティーブ・ジョブズを魅了させた浮世絵

米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズが
1984年、初代マッキントッシュを発表したセレモニーでのことです。

熱狂的な大観衆の見守る中、
デモ画面の冒頭に映し出された画像が、
長い黒髪をくしけずる日本人女性の絵でした。

その絵こそ、橋口五葉の「髪梳ける女」

ジョブズ所蔵の版画をMacの担当デザイナーだったスーザン・ケアが、
開発中のスキャナで取り込み、清書した白黒の画像でした。

30年以上も前のこと、
日本でも今ほどの知名度がなかった大正の新版画が、
なぜアメリカのIT社長のもとにあったのでしょうか。

その発表会の前年、
銀座の画廊にジーンズ姿でふらりと現れた若いアメリカ人が、
当時28才のジョブズさん。

橋口五葉の「髪梳ける女」と川瀬巴水(かわせはすい)の作品を買って帰り、
それを契機に新版画のコレクションを始めたのだそうです。

度々その画廊を訪れては新版画を大人買いしていったとかで、
ジョブズ担当の社員さんもいたそうです。
どんなに凄いコレクションになったのか、非常に興味がありますよね。

まだ国内では評価の定まっていなかった新版画の分野ですが、
現在の人気ぶりを見れば、ジョブズさんの審美眼は確かなものだったということでしょう。

美術商の方によると外国人は、
耳で買うのではなく目で買う、などと言うそうです。
日本人は名の知れた作家や他人の評判で美術品を選びがちだが、
外国のお客さんは自分がいいと思ったものを買っていくということらしいです。

浮世絵も新版画もいち早くその価値に気付くのはいつも外国人だというのは、
誇らしいやら情けないやら、複雑な気持ちです。

日本人にとって浮世絵はその始まりからして、
芸術品ではなく消耗品の要素が強く、
あまりにも当たり前に大量に出回っていたため、
客観的な評価ができなかったのだと考えられます。
そのため国内では保存もされず、
再生紙や輸出の時の梱包材にされていました。

しかし外国から見れば、
その芸術性も工芸品的価値も非常に高く、
西洋画の名品にも引けを取らないものであったので、
多くの美品が海外の美術館やコレクターのもとに流失していきました。

新版画も同じで、やはり川瀬巴水や吉田博などは海外で先に有名になり、
ジョブズさんやダイアナ妃などがいいって言っているけど、
それ誰?みたいな形で最近は人気急上昇です。

日本の木版画は世界に二つとない伝統の技術であり、
文化であるということを外国の方に教えてもらう前に気づきたいですね。


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