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信州諏訪湖 (しんしゅうすわこ)(2015.09.29)
この46景中で甲州、信州側から見た俗にいう「裏不二」のひとつで構図的に大変優れた作品です。 広々とした諏訪湖に一艘の舟、左手の遠景に見える高島城、諏訪湖越しに藍の濃淡で描かれた富... -
山下白雨 (さんかはくう)(2015.09.29)
凱風快晴が「赤富士」と呼ばれるのに対し、本作は「黒富士」と呼ばれ、こちらは「動」の絵になります。 鋭い稲妻が光り、その下では激しい夕立が降っているのでしょう。遠くに湧立つかみなり... -
駿州片倉茶園の不二 (すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)(2015.09.29)
肉筆画で示すような細密な描写で、茶園風景を描いたものは、46景中でも大変珍しい作品です。 茶摘みの女性たちの働く姿、摘んだ茶葉を馬や肩で運ぶ人々の姿、並んで休憩をする人々の姿。人... -
御厩川岸より両國橋夕陽見 (おんまやがしよりりょうごくばしゆうひみ)(2015.09.29)
本所の御廐川岸から浅草への渡し舟を中心に、乗合の人々をさまざまな姿で巧みに描いています。 遠くに見える両国や対岸の浅草側もすべて夕陽のなか、逆光線で描かれています。西の空のタ焼け... -
遠江山中 (とおとうみさんちゅう)(2015.09.29)
独特の構図で有名な本作。 左から右へ大胆な対角線に大きな材木を描き、木挽き職人が上から、もう一人は下から巨大な材木を挽く姿が印象的です。巨材を支える三又の足場、その間に見える富士... -
相州七里ヶ浜 (そうしゅうしちりがはま)(2015.09.29)
七里浜から稲村ヶ崎への眺望、その上に描かれた白雪をいただいた富士山の遠望です。 左手の島は江の島でしょう。広がる大洋と岸辺の小波に対して、遠くの空の入道雲が、一見単調に見えるこの... -
甲州三坂水面 (こうしゅうみさかすいめん)(2015.09.29)
河口湖北側にある三坂峠からの「さかさ富士」を絵にした作品です。 湖面は波ひとつなく静かで、その水面に裏富士がくっきりと写っています。湖畔の民家もひっそりと眠る早暁の感じが、湖水に... -
隠田の水車 (おんでんのすいしゃ)(2015.09.29)
穏田は現在の明治神宮のあたりになりますが、その昔は江戸の郊外でした。 これは水車小屋が主体の絵ではありますが、水車から溢れんばかりにこぼれ落ちる水がいきいきと描かれ、北斎の芸術を... -
下目黒 (しもめぐろ)(2015.09.29)
田園であった江戸時代の目黒。当時は大名の鷹狩りの遊び場として有名でした。 この絵は左右相対に描かれ、その中央に富士山を遠望で描いています。「神奈川沖浪裏」の図法を段畑で用いたよう... -
身延川裏不二 (みのぶがわうらふじ)(2015.09.29)
いかにも甲州の富士山の裏を思わせる作品です。 そびえ立つ岩山の間に見える富士山の描写も厳しい姿で描かれています。身延川の急流も波を立てて流れ、そのとうとうたる水勢の波音が耳をふさ... -
相州箱根湖水 (そうしゅうはこねこすいず)(2015.09.29)
ここは箱根八里の難所で、旅人の心を慰める芦の湖周辺を描いた作品です。 この絵は整然と描かれていますが、画面にかなり多くの霞を用いるあたりは北斎のひとつの試みといってよく、これが端... -
諸人登山 (しょにんとざん)(2015.09.29)
この絵には富士山の姿は描かれていません。 なぜなら、この荒々しい岩肌こそが富士山そのものだからです。この絵は峨々たる山中の富士登山者を描いており、風景画というより風俗画といった方...