昨日アップしました
歌川広重「江戸名所百景 浅草金龍山」の
見どころをお伝えしたいと思います。
和紙の上にある小さな凹凸、
わかりますか?
この凹凸は、
空から舞い落ちる雪、
木々に積もる雪、
大地に降り積もる雪を
表現しています。
この技法を『空摺(からずり)』と言います。
空摺は、版木に絵具をつけずに
強く擦って、彫り跡どおりの凹凸を出す技法のこと。
今でいえば、
仕上がりはエンボス加工(浮き出し)と同じですね。
表現方法というのは
実に様々な手法があるものですね。
雪の透明感も感じますし、
和紙の風合いと相まって
情緒のある景色に仕上がっています。