世の中ハロウィン一色ですが、
浮世絵好きで日本文化をこよなく愛する皆さま!!
10月31日は「日本茶の日」でもあるのです!
今から824年も前のこと、
鎌倉時代初期、1192(建久2)年の10月31日にあたる日、
日本臨済宗の開祖・栄西禅師(1141〜1215)が
留学先の中国で一般的に飲まれていた
お茶の種子と製法を持ち帰った日といわれています。
その後、お茶は全国に広まっていきました。
実はそれ以前、奈良・平安時代に
最澄、空海がお茶の種子を持ち帰っていたのですが、
この頃のお茶はとっても貴重なもので
上流階級の人だけしか口にすることができなかったそうです。
栄西禅師は持ち帰ったお茶の種子の製法、
飲み方はもちろんのこと、お茶の成分の効能などを
『喫茶養生記』という一冊にまとめあげたのです。
普段なにげなく飲んでいるお茶に
こうした歴史があったなんて感慨深いですよね。
先日のブログにも書きましたが
お茶、いいですよね(しみじみ…)
お茶に含まれる成分は
健康に良いといわれているし、
なによりもお茶の香りは
リラックスしたい時にも
キリッとしたい時にも合いますよね。
お茶といえば
水茶屋の難波屋おきたさんが連想されますが、
おきたさんは先日もブログで取り上げたばかり。
日本茶の日を意識して、こちらをクローズアップ!
北斎、渾身の富嶽三十六景から
『駿州片倉茶園の不二(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)』です。
雪の残る富士山に見守られるように
茶園で働く人たちの姿を描いています。
栄西禅師から始まったお茶が
こうしてたくさんの人の手で作られている風景です。
あぁ疲れたわ〜、なんて腰をトントン叩きながら
時々富士山を見上げ、元気を取り戻していたのかもしれません。
並んで茶摘みをする女性たち、休憩をする女性たちの姿。
これも順番だったのでしょう。
休憩をしながらどんなおしゃべりをしていたのでしょうか。
どうやらこの馬は橋を渡るのを嫌がっているようです。
困りましたね!!
この後、無事に渡ったことを祈ります…!!
色彩も鮮やかで
入り江の藍色、
まさしく北斎ブルーが効いた本作品の詳細はこちらになります。
https://www.kanazawabunko.com/?pid=60513274
お茶の日を記念して
横浜元町にある日本茶専門店の茶倉(さくら)さんとの
コラボ商品もございます!
どうぞご覧くださいね。11月30日(水)まで受け付けております。