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市川鰕蔵の竹村定之進(2015.10.03)
この絵は写楽の代表的傑作で、寛政六年五月の河原崎座上演「恋女房染分手綱」に登場する役を描いた作品です。ここに描かれた蝦蔵の顔は、実に印象的で吊上がった眉の下の眼は生きているかのよう。引き歪め... -
嵐竜蔵の奴浮世又平 三世大谷広次の土佐又平(2015.10.03)
寛政六年七月、都座上演の「けいせい三本傘」に登場する竜蔵と広次を描いた作品です。この狂言には、善人の名古屋山三と悪人の不破伴左衛門がありますが、その名古屋山三の下僕が広次の土佐の又平で、不破... -
谷村虎蔵の鷲塚八平次(2015.10.03)
寛政六年五月、河原崎座上演の「恋女房染分手綱」に出る役を描いた作品です。由留木家を狙う悪人、鷲塚官太夫の弟の役で、これは大敵でなく端敵です。小柄できびきびした役者ですが、安手で小敵の役柄に適... -
四世岩井半四郎の乳人重の井(2015.10.03)
寛政六年五月、河原崎座上演の「恋女房染分手綱」の女主人公、乳人重の井を描いた作品です。重の井は恋人伊達の与作との恋愛が知れ、与作はおいとま、父の竹村定之進は切腹、与作との間にできた一子与之助... -
嵐竜蔵の金貸石部金吉(2015.10.03)
寛政六年五月、都座上演の「花菖蒲文禄曽我」に登場する役を描いた作品です。敵討をする石井兄弟に助力する田辺文蔵の貧家に、借金の取り立てにくる強欲な金貸しの役を描いており、その因業さがその顔面に... -
三世坂東彦三郎の帯屋長右衛門 四世岩井半四郎の信濃屋お半(2015.10.03)
寛政六年七月、河原崎座上演二番目狂言の「桂川月思出」のお半長右衛門道行の場を描いた作品です。写楽は第二期作品中、大判全身二人立の作を七枚描いていますが、これはそのうちの一図になります。お半長... -
市川男女蔵の奴一平(2015.10.03)
<寛政六年五月、河原崎座上演の「恋乳房染分手綱」による奴一平を描いた作品で、伊達の与作に味方をする役柄でした。この絵は俗に「赤襦袢」と呼ばれています。この赤襦袢がこの絵を際立たせており... -
中島和田右衛門のぼうだら長左衛門 中村此蔵の船宿かな川やの権(2015.10.03)
写楽の第一期、二人立半身像を描いた五枚のうちの最高傑作と誉れ高い作品です。狂言は寛政六年五月、桐座上演の「敵討乗合話」です。他の半身二人立の絵がそうであるように、これも二人の人物の対比の妙を... -
三世沢村宗十郎の大岸蔵人(2015.10.03)
写楽の第一期、二人立半身像を描いた五枚のうちの最高傑作と誉れ高い作品です。狂言は寛政六年五月、桐座上演の「敵討乗合話」です。他の半身二人立の絵がそうであるように、これも二人の人物の対比の妙を... -
八世森田勘弥の駕舁鶯の治郎作(2015.10.03)
寛政六年八月、桐座上演の切狂言の「四方錦故郷旅路」に登場する松本米三郎の仲居おつゆの役を描いたものです。芝居は近松物の心中狂言としてよく知られた桜川忠兵衛の狂言で、この役は新町井筒屋、忠兵衛... -
四世松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛(2015.10.03)
寛政六年五月、桐座の「敵討乗合話」へ登場した肴屋吾郎兵衛を描いた作品です。この役は松下造酒之進の娘、高城野、しのぶの姉妹に助刀をして、親の敵志賀大七を討たせる義侠の魚屋を演じたものでした。こ... -
三世佐野川市松の祇園町の白人おなよと市川富衛門の蟹坂藤(2015.10.03)
写楽は、第一期作品中で半身二人立の絵を五図描いていますが、これはそのうちの一図で、「花菖蒲文禄曽我」の狂言に登場する二人を描いた作品です。写楽はこれら二人立半身図の上で、つねにいくつかの対照...